本田圭佑のライセンスを議題としたツイートに賛否両論あり

世界のホンダこと、「ケイスケ・ホンダ」さんが、またしてもサッカー界に向けた提言を発信しました。
それは、コーチングライセンスについて。
本田圭佑のツイートがyahooトップに掲載され、それを元に議論が巻き起こる。
もちろん、賛否両論ありますが、それを発信することが本田圭佑選手のすごいところですね。
彼のツイートと、その意見についてまとめてみました。
コーチングライセンスについての本田圭佑のツイート
今のコーチングライセンス制度は廃止して新しいルールを作るべき。プロを経験した選手は筆記テストだけで取得できるのが理想。
母数を増やして競争させる。クラブ側も目利きが今まで以上に求められる。ただ選択肢は増える。
日本のサッカーはそういうことを議論するフェーズにきてる。
— KeisukeHonda(本田圭佑) (@kskgroup2017) 2018年9月18日
現在、コーチングライセンスは持っていないながらも、カンボジア代表の実質監督として指揮している本田圭佑が、コーチングライセンス制度について物申しました。
本田圭佑の意見としては、「プロサッカー選手は、筆記テストだけでS級ライセンスを取得できるようにするべき!」という主張ですね。
そうすることで、監督(指導者)の母数が増え、そうすればその中から優秀な監督は生まれるだろうということです。
まあその分、クラブもネームバリューとかで判断するのではなく、しっかりとチームに合ったサッカー観を持っているかどうか…という判断基準が求められるというわけです。
なぜ、本田圭佑がこんなツイートをしたのか。
真意はわかりませんが、1つにS級ライセンスの取得の難易度が挙げられるのではないでしょうか。
S級ライセンスの取得方法は?
そもそも、日本サッカー協会が発行している、指導者ライセンスはD級から始まり、C級→B級→A級→S級というライセンスが設定されています。
ランクによって指導できる年代が決まっており、D級は少年・少女サッカーのライセンス、Jリーグの監督や日本代表監督になるためには、S級ライセンスの取得が必須となっています。
一気にS級ライセンスを取得することはできなくて、C級を取得すればB級が、B級を取得すればA級が取得できるような仕組みとなっているので、取得には時間もお金もかかります。
まあ、C級は現役プロ選手であれば1日で取得できますが、B級になると前期・後期でトータル12日間、A級になると、B級ライセンスを持ってのコーチ経験なども必要となり、S級ライセンスを取得するためには最低でも数年はかかってしまうわけですね。
なので、日本の選手がプレーイングマネージャーとして、現役を続けながら監督になることはほぼ不可能とされています。
そこで本田圭佑が提案したのは、プロ選手であれば筆記試験だけで、実技なんかはいらないだろうがい!ということですね。
確かに、1日で取得できるなら「とりあえずライセンス取っておこう」と考える人は出るでしょうが、数年もかかって、しかもお金を払わないといけないわけですから、指導者にならなくてもいいよねって思っているプロ選手が一部いるでしょうね。
本田圭佑のライセンスに関するツイートに対するプロ選手の反応は?
そんな難しいことは言ってない。良いルールは守り、悪いルールは変えればいいだけ。
そして自分の為に言ってるんじゃない。僕は既に実質監督やってるしね。
先ずは将来的に監督になりたい影響力のある選手達が行動しなきゃいけない。https://t.co/tE6J4NeOwV @YahooNewsTopics— KeisukeHonda(本田圭佑) (@kskgroup2017) 2018年9月18日
このツイートが日刊スポーツの記事に載ると、本田圭佑は反論。
そんな難しい話してないじゃないという感じ。
現在の厳しいライセンス制度では、指導者として素晴らしい人でも、プロでは指揮できないのは問題ではないだろうか?という真意が見てとれます。
それに対し、鹿島のDFである西も反応し、賛成ツイートを述べます。
もうプロ経験してなくてもそれで良いよ
あとはそれぞれのチームが面接でもなんでもで決めたら
サッカー関係者だけで回してるのは危険だよねそもそも教え方を教えるって、つまんない https://t.co/mSZn3Ibo6z
— 西大伍 Daigo Nishi (@daigonishi22) 2018年9月18日
サッカーの指導者になるのに、プロ経験もそもそも必要ないという主張です。
これには本田圭佑も賛成し、みんな筆記だけ受けて、最低限の知識があればライセンス発行しちゃおうよ!みたいなノリになっています。
これは安易な発言。一面しか見えてないな。指導者ライセンスは教え方を教えてるわけではありませんしね。
ただでさえバラバラの日本の育成事情をどう捉えるべきか。今の制度のままでいいわけはありませんが、指導者ライセンスの講習会によって、たくさんの方がヒントを得て帰っていることも事実です。 https://t.co/KZVeYaQS9y— 岩政大樹 (@_PITCHLEVEL) 2018年9月18日
本田のつぶやきが発端…岩政が「これは安易な発言」と鹿島DF西に指摘 https://t.co/w1p8ZpGo67 #gekisaka #jleague pic.twitter.com/cYhmbVJcy7
— ゲキサカ (@gekisaka) 2018年9月18日
西のこのツイートを受けて、同じく鹿島のDFとして活躍した岩政氏が反論。
現在のライセンス制度の改善の余地はあるけれど、ライセンスを取るための講習は必要だという主張です。
ただ、これは西の「そもそも教え方を教えるって、つまんない」という発言を批判しているようなので、本田の意見に反対しているとか、賛成しているという立場ではないようです。
圭佑の場合は特別だとして、実際ライセンス取得した人がこういう議論をもっとして欲しいとは思う。
選手と指導者は俺は真逆の立場で簡単に指導者になれるとは思わない。ただ選手として経験した部分は強みにはなると思う。だからこそしっかりしたライセンス制度で指導者を見極めるべきだと思う。 https://t.co/UW2cHwFwlI— Shinji Okazaki (@okazakiofficial) 2018年9月18日
そして、本田圭佑の盟友、岡崎慎司もこの本田の意見にリプライを飛ばしました。
議論を促しつつ、岡崎選手の意見としては「プロとして経験したことをしっかりと伝えるためにも、ライセンス制度で指導者たる器を持つ人を選別する必要はある」という意見ですね。
本田圭佑の意見を踏まえつつ、自身の意見も述べている形です。
自分も選手の時はそう思っていた!でも指導者は全く違うもの 勿論サッカーを知っていることは必要だがもっと大切なのは伝える技術!https://t.co/ImNmBjzmJJ
— 秋田 豊 (@akita_yutaka) 2018年9月20日
鹿島のレジェンド、秋田選手も物申します。
筆記試験だけでは、コーチとして伝える技術が個人の技量に偏ってしまうということです。
ライセンス制度のない野球界では「名選手名監督にあらず」なんて言われていましたが、センスの塊みたいな優秀な選手は、人を指導するのが難しいということですね。
サッカーの場合、しっかりとしたライセンス制度を設けているので、一定の指導レベルを学び、身につけることができるので、決して筆記だけで取れることが良いというわけでないという意見です。
本田圭佑のツイートを元にサッカー界で議論が起きるのは良いこと
結果的には、賛否両論があって、どっちが良いということはみんなそれぞれ意見が違うという感じです。
ただし、このような議論を巻き起こすことが、本田圭佑の一つの狙いであるような気もしています。
一連の本田圭佑の言動を受けて、日本サッカーだけではなく、日本スポーツ界の重鎮となりつつある、川淵氏が、本田圭佑を次期日本サッカー協会の会長に推薦するなど、諸々の余波を生み出している、今回のツイート。
【朗報】日本サッカー協会本田圭佑会長 誕生へ 川淵三郎氏が指名 https://t.co/v6hy3n6Pon pic.twitter.com/TvmWfEQquQ
— デジサカ⚽️ (@digital_soccer) 2018年9月21日
日本サッカーをよくするためには、本田圭佑に引退してもらって、協会入りしてもらうのが良いのかもしれません。
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